仮想通貨の現物取引とは?レバレッジ取引との違いを初心者向けに解説

仮想通貨

「現物取引って何?」

「レバレッジ取引とは何が違うの?」

「初心者はどちらを使えばいい?」

仮想通貨の取引を始めると、「現物取引」と「レバレッジ取引」という言葉を目にすることがあります。

どちらも仮想通貨の価格変動を利用した取引ですが、仕組みやリスクは大きく異なります。

特にレバレッジ取引は、少ない資金で大きな金額を取引できる一方、損失も大きくなる可能性があります。

この記事では、現物取引とレバレッジ取引の違いを、これから仮想通貨を始める初心者向けにわかりやすく解説します。


現物取引とは?

現物取引とは、実際に仮想通貨を購入・売却する取引方法です。

例えば、

1万円を使って1万円分のビットコインを購入する

というのが基本的な現物取引です。

購入したビットコインは自分の保有資産になります。

価格が上昇したときに売却すれば利益が出る可能性があり、反対に価格が下落した状態で売却すれば

損失が発生します。


現物取引の仕組み

例えば、10万円分のビットコインを購入したとします。

その後、ビットコインの価格が10%上昇したと仮定すると、単純計算では資産価値は約11万円になります。

反対に10%下落すると、約9万円になります。

※実際には手数料やスプレッドなどがあるため、この計算どおりになるとは限りません。

現物取引の特徴は、基本的に自分が用意した資金の範囲で購入することです。


現物取引のメリット

① 仕組みが比較的わかりやすい

現物取引は、

日本円を入金
↓
仮想通貨を購入
↓
保有
↓
売却

というシンプルな仕組みです。

そのため、初めて仮想通貨を購入する人でも理解しやすい取引方法です。


② 少額から始められる

ビットコインは1BTCを丸ごと購入する必要はありません。

利用する暗号資産交換業者の最低注文条件を満たしていれば、小さな金額から購入できます。

まず少額で購入して、

「どのように価格が動くのか」

「どのように売買するのか」

を経験することもできます。


③ 長期保有がしやすい

現物取引では、購入した仮想通貨をそのまま保有できます。

数か月、数年といった長期間の保有も可能です。

ただし、長く保有すれば必ず価格が上昇するわけではありません。


④ 基本的に投資した金額を超えて価格が下がることはない

現物取引で1万円分の仮想通貨を購入した場合、その仮想通貨自体の価値がゼロになれば、投資した

1万円を失う可能性はあります。

しかし、通常の現物購入そのものでは、価格がゼロ未満になるわけではありません。

ただし、借金をして購入した場合などは別です。


現物取引のデメリット

もちろん、現物取引にもリスクがあります。

価格が下落すると損失が出る

1万円で購入した仮想通貨の価値が5,000円になれば、資産価値は半分になります。

仮想通貨は価格変動が大きいため、短期間で大きく値下がりすることもあります。


大きな利益を得るには資金が必要になる場合がある

例えば1万円を投資して価格が10%上昇した場合、単純計算で利益は約1,000円です。

投資額が小さければ、価格が上昇しても利益額は小さくなります。

だからといって、利益を増やすために無理に投資額を増やす必要はありません。


レバレッジ取引とは?

レバレッジ取引とは、証拠金(取引の担保として預けるお金)をもとに、その金額より大きな取引を

行う方法です。

「レバレッジ」は「てこの原理」という意味です。

少ない力で大きなものを動かす「てこ」のように、少ない資金をもとに、より大きな金額の取引ができます。

ただし、利益が大きくなる可能性がある一方で、損失も大きくなる可能性があります。


レバレッジ取引を簡単な例で考えてみよう

分かりやすくするため、仮に10万円の証拠金で20万円分の取引をしたとします。

20万円分の取引で価格が10%上昇すると、単純計算では2万円分の利益になります。

しかし反対に10%下落すれば、単純計算では2万円分の損失です。

10万円分の現物取引なら10%の値動きは約1万円ですが、取引金額を大きくすると損益の変動も大きくなります。

これがレバレッジ取引の大きな特徴です。

※これは仕組みを説明するための単純化した例です。実際の取引では手数料などのコストや各サービスの取引ルールがあります。


レバレッジ取引のメリット

① 少ない資金で大きな取引ができる

レバレッジを利用すると、証拠金より大きな金額を取引できます。

予想した方向に価格が動けば、自己資金だけで同額を現物購入した場合より損益額が大きくなることがあります。


② 価格が下がる局面でも取引できる

現物取引では基本的に、

買う → 価格上昇 → 売る

ことで利益を狙います。

一方、レバレッジ取引では「売り」から取引を始められる場合があります。

一般的に「ショート(空売り)」などと呼ばれます。

価格が下落すると予想して売りから入り、実際に価格が下落すれば利益になる可能性があります。

もちろん、価格が反対に上昇すれば損失になります。


レバレッジ取引のデメリット

初心者が特に理解しておきたいのはこちらです。

① 損失も大きくなる

レバレッジは利益だけを大きくする仕組みではありません。

予想と反対方向に価格が動けば、損失も大きくなります。

仮想通貨は価格変動が大きいため、短時間で大きな損失が発生する可能性があります。


② ロスカットが発生することがある

レバレッジ取引では「ロスカット」という仕組みがあります。

ロスカットとは、損失が一定水準まで拡大したときに、さらなる損失拡大を抑えるためポジションを

強制的に決済する仕組みです。

ただし、ロスカットがあるから絶対に安全という意味ではありません。

急激な価格変動などによっては、想定以上の損失が発生する可能性があります。


③ 仕組みが複雑になる

レバレッジ取引では、

・証拠金
・レバレッジ
・ポジション
・ロスカット
・証拠金維持率

など、現物取引より覚える言葉が増えます。

証拠金維持率とは、保有しているポジションに対して、どの程度の証拠金が残っているかを見るための指標です。

これらの仕組みを理解せずに取引するのは危険です。


現物取引とレバレッジ取引の違い

簡単に比較してみましょう。

現物取引

仕組み
実際に仮想通貨を購入する

取引金額
基本的に自分が用意した資金の範囲

長期保有
しやすい

下落局面から利益を狙う取引
基本的には難しい

仕組み
比較的シンプル

主なリスク
購入した仮想通貨の価格下落


レバレッジ取引

仕組み
証拠金をもとに大きな金額を取引する

取引金額
証拠金より大きな金額を取引できる

長期保有
コストなどを考える必要がある

下落局面から利益を狙う取引
可能な場合がある

仕組み
現物より複雑

主なリスク
レバレッジによって損失も大きくなる可能性がある


初心者はどちらから勉強すればいい?

仮想通貨を初めて購入する人にとって、まず理解しやすいのは現物取引です。

現物取引なら、

日本円を入金する
↓
ビットコインなどを購入する
↓
保有する
↓
必要に応じて売却する

という基本的な売買の仕組みを体験できます。

レバレッジ取引を検討する場合は、その前に現物取引や価格変動の仕組み、証拠金、ロスカットなどを十分理解することが重要です。


初心者が特に注意したい「レバレッジを上げれば儲かる」という考え方

「レバレッジを使えば少ないお金で大きく儲けられる」

という説明だけを見ると魅力的に感じるかもしれません。

しかし、

利益が大きくなる可能性=損失も大きくなる可能性

です。

例えばSNSで、

「レバレッジを最大にすれば一気に稼げる」

「少ない資金を100倍にできる」

などと言われても、利益だけを見て判断してはいけません。

大きなレバレッジを利用した取引では、わずかな価格変動でも大きな損失につながる可能性があります。


海外の高レバレッジ取引にも注意

海外のサービスでは、日本国内のサービスとは異なる取引条件を提示している場合があります。

非常に高いレバレッジを宣伝しているサービスを見かけることもあります。

しかし、

「レバレッジが高い=良いサービス」

ではありません。

また、日本居住者向けにサービスを提供する事業者については、金融庁が無登録業者に関する注意喚起を行っている場合があります。

利用する前に、金融庁などの最新の公式情報を確認することが重要です。


現物取引でもリスク管理は必要

「現物なら安全」

というわけでもありません。

現物取引でも仮想通貨の価格が大きく下落すれば、大きな損失が発生する可能性があります。

そのため、

・生活費を投資しない
・借金をして購入しない
・一度に大きな金額を投資しない
・SNSの情報だけで購入しない
・二段階認証などのセキュリティ対策をする

といった基本的なリスク管理が重要です。


「販売所・取引所」と「現物・レバレッジ」は別の話

初心者が混乱しやすいので、ここも整理しておきましょう。

販売所と取引所

は、「どのような仕組みで売買するか」という違いです。

一方、

現物取引とレバレッジ取引

は、「どのような取引をするか」という違いです。

名前が似ているので混同しやすいですが、別の分類です。


まとめ|まず取引の仕組みとリスクを理解しよう

現物取引とレバレッジ取引には大きな違いがあります。

現物取引

実際に仮想通貨を購入し、自分が用意した資金の範囲で取引するのが基本です。

レバレッジ取引

証拠金をもとに、より大きな金額を取引できます。

少ない資金で大きな取引ができる一方、予想と反対に価格が動けば損失も大きくなる可能性があります。

これから仮想通貨を始める場合は、

「どちらのほうが儲かるか?」

だけではなく、

「自分はその仕組みとリスクを理解しているか?」

を考えることが重要です。

特にレバレッジ取引では、証拠金やロスカットなど、現物取引にはない仕組みがあります。

分からない仕組みのまま大きな金額を取引するのではなく、まず基本を学ぶところから始めましょう。

※この記事は暗号資産に関する一般的な情報提供を目的としており、現物取引・レバレッジ取引その他の投資手法を推奨するものではありません。暗号資産は価格が大きく変動し、損失が発生する可能性があります。取引条件や規制は変更される場合があるため、実際に取引する際は金融庁および利用する暗号資産交換業者の最新情報をご確認ください。

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